2008年 07月 03日
Canada Day |
昨日はカナダデー。
カナダの建国記念日でした。カナダはもともとイギリスの植民地で、1967年7月1日にイギリスから独立し、今年で141周年になります。
毎年この日には、カナダ国内各地で色々なセレモニーやパーティーが開催されます。
我が家は昨晩、ガンジスの町で行われた花火大会を楽しんできました。日本の花火には到底及びませんが、それでも子供たちはおお喜び。とても綺麗でした。
だが、しかし‥‥
ここから先は、この事実を知ってしまうと、夏の代表的な風物詩である花火を心の底から楽しめなくなるかもしれませんので、知りたくない方は読まないでください。
花火が環境汚染をもたらすことは意外に知られていません。
二酸化硫黄、重金属汚染、二酸化窒素‥‥
花火は酸化剤、可燃剤、そして色火剤からなりますが、このうち可燃剤には、硫黄が用いられることもあります。硫黄が燃えれば、二酸化硫黄が発生し、その刺激性の強い気体は気管支炎や喘息を引き起こします。また二酸化硫黄は酸性雨の原因物質のひとつとしても有名です。
また花火の色は、色火剤と呼ばれる金属化合物の炎色反応を利用して表現されています。火薬の中に入っていた金属元素は、何らかの化合物として空気中に飛散することになります。なかには、銅やストロンチウムといった重金属も含まれており、当然、土壌や水系の重金属汚染が懸念されます。
それから、ものが燃える時には、空気中の窒素と酸素が反応して、二酸化窒素が発生します。二酸化窒素も刺激性の気体であり、気管支や肺機能への影響などが指摘されます。また、水に溶けて硝酸になるため、二酸化窒素は、酸性雨の原因物質でもあります。
ふ~っ、どうしたものでしょう。花火は見たいし、環境のことを考えると no good だし。
もちろん花火は、車の排気ガスや工場の排出ガスが環境におよぼす影響を考えれば、比べ物にならないほど微々たるものでしょう。でも、事実を知っているということが大事なので、あえてここで書かせてもらいました。
実は昨晩、花火が始まる前にあった環境問題に敏感な友人たちと話したのがこの話題で、「花火は綺麗なんだけど、環境のことを考えると‥‥どうもねぇ」というのが、我々の共通の意見。でも、ありがたく見物させてもらいましたよ。綺麗だったなぁ。
花火の容器となる玉皮を微生物が分解しやすい素材で作ったという、地球にやさしい花火を開発している企業はあるようです。だれか、重金属汚染や酸性雨の原因にならないような花火を開発してくれないでしょうか。
by shantiom
| 2008-07-03 03:35
| 環境問題
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