手作りビール |
ここ最近は天気も良く、快適な日が続いています。
今年こそは暑い夏がやってくることを祈りつつ、手作りビールに挑戦しました。
今回仕込んだのは、IPA ことインディアンペールエール。このビールは、18世紀末にイギリスからインドへ輸送する際、長い輸送に耐えられるようにアルコール度数を高めにし、劣化防止効果のあるホップを大量に入れて出来上がったものです。
世界中には2万種類ものビールがあるそうなのですが、日本のビールはピルスナー系のビールが殆どで、どれも似たような味のものが多いですね。ところがこのIPAは飲んだ瞬間にホップの苦みがガツンと来て、とてもコクのあるビールです。このビールは私の大好物のひとつであります。
今回は、市販のモルト(麦芽とホップのエキスが濃縮されているもの)を使い仕込んでみました。
作り方はいたって簡単。濃縮のモルトと砂糖をお湯に溶き23Lまで水を入れて増量、そしてビール酵母をパラパラとふりかけ、あとは発酵が止まるまで待ちます。ここで大事なのは発酵に適している温度(18~26度)に保ってあげること。そして雑菌が入らないように注意することです。
そして、いよいよ瓶詰めです。
今回は1次発酵に10日ほどかけました。その間したことは、2日に一度、液の入ったバケツを優しく揺すってあげることと、酵母たちを元気づけるために、シューベルトの「Trouto Piano五重奏曲 イ長調 D667, Op.114 」やチャイコフスキーの「Overture 1812 Piano Concert in B minor」を収録したCDを聞かせてあげていました。しか~し、今日気が付いたのですがOverture 1812はナポレオンのロシア遠征を描いた歴史的序曲でフランスを称える曲であったのでした。
元をただせばイギリスの由緒あるビールにこの曲を聴かせるというのは‥‥
いいんでしょうかね~(笑)。
この写真の瓶は、オランダのビール grolsch の空き瓶で、スイングトップのキャップなので何度も繰り返し使うことが出来ます。王冠が無駄になりませんね。
まさにECO、素晴らしい!
そして、新たに砂糖を入れて二次発酵。
あとは美味しくなるのを待つだけです ♪
10日目くらいから飲めるのですが、2~3ヶ月、あるいは6ヶ月と時間をおくと、もっと香りや味もおいしくなるそうです。時間が経つとどんどん熟成していくのですね。
手作りビールの何が美味しいかといえば、泡がとてもきめ細かく美味しいのです。そして、その泡がいつまでも消えません。手作りビールの泡は、ビールをビンに詰めてから二次発酵で酵母がじっくり時間を掛けて作るものです。一方、市販のビールは強制的に炭酸ガスを詰め込んで作った人工的な泡なのです。
手作りビールは酵母が生きている「生ビール」な訳ですが、日本の「生ビール」は単に加熱処理をしていないビールのことを言います。でも実際にはこの「生ビール」は酵母がフィルターで取り除かれています。それはビールに酵母が残っていると味が変化してしまい、会社側は安定した品質管理が出来ないためです。でも、それでは本当の意味で「生きたビール」とは呼べないでしょう。
市販のビールと手作りビールの一番の大きな違いは、手作りビールには酵母が生きていて、健康的でかつ栄養満点な飲み物だということです。手作りビールは酵母がそのままビンの中で生きています。
ビール酵母にはビタミンB群や20種類以上のアミノ酸、ミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。含まれているアミノ酸のうち8種類は身体に必要不可欠で、しかも体内では生成できないものです。またビフィズス菌などの整腸作用のある細菌が、腸内で増えるために必要な栄養素も含まれています。手作りビール300~350ml中には300~500億個体以上の酵母菌が含まれています。手作りビールを飲むと胃や腸が丈夫になり、身体に良いというのは当然のことですね。
余談ですが、ある通風持ちの方が手作りビールを飲み続けて、痛風が好転したそうです。「えっ、痛風に悪いビールを飲んで痛風がよくなるの?」と誰しもが疑うでしょうが、どうやら、生きているビール酵母のお陰のようです。医学的裏付けは無いそうですが、ビール酵母は身体にいいと言えるでしょう。
手作りビールは欧米では、家庭で手軽に作られています。日本ではまだ馴染みがないですが、こんなにおいしくて、楽しくて、しかも栄養が豊富な手作りビールを作らない手はありませんね。
最近、日本でも「手作りビールキット」がネットで買えるようなので、みなさまも挑戦してみてはいかがでしょうか。ただし日本では、アルコール度数1%を超えるものを造ると違法ですのご注意くださいませ。
あ~楽しみだなぁ ♪
早く飲みたいな~ ♪
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私も、昔(20年前)お客さんがスコットランドのお土産だと手造りセットくれたので、
仕様書を翻訳しながら苦労しながら作ったことを思い出します。
二次発酵もぎりぎりまで持っていったので・・・・
アルコール度数がかなり高くなり(後ほど計ったら約12度ほど)、
皆は、エールビールとは判らず・・・・・
ジョッキー2杯程で酔っ払ってしまって・・・・・・
何で、ビール2杯で酔うんだど首を傾げてたことが昨日の事のように思い出します。
あはは、アルコール度数12度のビールとはすごいですね~。
私だったら倒れていますよ(笑)。
それにしても、20年前にすでに手作りビールを造っていたとは素晴らしい!
で、お味の方はいかがでしたか?
お~ギネスの味に似てるとはなかなかの出来ですね~。
是非是非、また作ってくださいね。
健康のために(笑)。
やきとりさんもgrolsch の空き瓶を使ってらっしゃるのですね。
私もgrolsch の空き瓶の大ファンで、いろいろと活用していますよ。
ほんと、便利な瓶ですね。